ゲーム攻略「軽井沢誘拐案内」～第２章

にしむら「なぎささん、最近全然来られなくて・・・。とてもさびしい思いをしていたんですよ。
あ、そういやうちの若いもんが夕べ山道でよく似た子を見たとか。どのあたりの山かは覚えとらんそうです。」

神父「このたびはご両親がとんだことに・・・。あんなに元気そうだったのに交通事故でお亡くなりになるとは・・・。はて？　クミコ様に妹さんなどおられましたかな？」
クミコ「やだー、神父さんったら。まだボケる年じゃないでしょう。」

よーこ「なぎさちゃん？　聞きたいのはこっちよ。最近全然来なくて・・・。」
クミコ「えっ、おとといもここに行くって出かけたのよ。」
よーこ「うっそー、聞いてなくてよ。あ、そういえば。いつだったかレイクタウンの方でなぎさちゃんを見たのね。でも関係ないか・・・。なぎさのことだから、フラッと旅行に出たとか。そういうことない？」

クミコ「でも、はなやまさんがこんな近くに別荘を買っていたなんて知らなかったですわ。」
はなやま「いやいや、お恥ずかしい・・・。ほう、妹さんもこちらに・・・。いえ、お見かけしていませんが。」
クミコ「ところでこのお家の垣根、あじさいがきれいですね。」
はなやま「ええ、とても美しいピンクの花が咲いていたでしょう。」
クミコ「あら、ブルーのもあったみたいですよ。」
はなやま「おや、そうでしたか。」

クミコ「とっても素敵なホテルですね。」
せきや「こんなホテルでいいならいくらでも来て下さい。ところで、一体お嬢様がどうしてこのようなものをお持ちなのですか？　詳しいことは知りませんが、一度怪しげなパーティに誘われたことがございます。秘密クラブめいたもので、このカードはそこの会員証に似ているような・・・。なんでも地蔵ケ原あたりの別荘で行われているとか。」

クミコ「あなたがもしかしてしのださん？」
しのだ「そうだけど。オレはなぎさちゃんの彼氏さ。でもなぎさちゃんまだキスもさせてくれなくて。意外にかたいんだよな。それに、オレがいくら誘っても最近冷たいんだな。なぎさちゃん他に男でも・・・。」

店員「えーと、この人ですか？　たしか来ませんでした。こんなかわいい子なら絶対に覚えてますよ。」

あさみ「なぎさもしょっちゅう言ってたっけ。クミコお姉さまがとてもうるさいって。」
しろう「あさみちゃんだったね。いい子だから話してくれないか。」
あさみ「分かったわ。あんたいい男だから教えてあげる。」

クミコ「山道にきちゃったわ。あれ、草の茂みになぎさの財布が落ちてるわ・・・。でも、どうしてこんなところに・・・。中身は、お金と・・・カードが入ってる。タロットカードみたいだけど、何のカードかしら。死神の絵が描いてあるわ。なんか気味が悪いわ。」

マスター「昨日ねえ・・・。昨日は来なかったけど、おととい来たかな。確か男の人と一緒だったかな。よく顔は見なかったけど、なぎさちゃん、その男からお金をもらってたみたいだったな。」

クミコ「あれ？　ベンチの下に何か紙切れが落ちてるみたい。タロットカードみたいだけど、何のカードかしら。死神の絵が描いてあるわ。」

クミコ「軽井沢の新しい別荘地。湖が見えるけどあれは人口のものよ。」

クミコ「ここは裏山よ。ここにはいろんな草が生えてるわよ。あれ？　これ大麻みたいだけど、まさかこんなところに野生の大麻が・・・。違うよね、きっと。」

クミコ「引き出しを調べてみるわ。あっ、アドレス帳があるわ。友達の住所が書いてある。駅の近くの子よ。陸橋から南にいった家だわ。」

男「あんた前にもここに来なかった？　気のせいかな。イヤ、前にあんたとよく似た子を見たような気がして。あっ、思い出した。確かいしだの奴と仲良くなって。大きな声じゃ言えないけど、あいつはチンピラやくざさ。あんなかわいい子がどうしていしだなんかとってすごく腹が立ったの覚えてる。７日くらい前かな。そういや今日は来てないみたいだな。」